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修学旅行参加者の声

保善高等学校

修学旅行実施時期:2022年12月
キーワード:
  • 芸術鑑賞
  • 民泊(やんばる3村)
  • 平和学習
  • 自然体験

保善高校の黒部先生にお話しを伺いました。

沖縄を修学旅行の場所に選んだ理由は何ですか

昭和51年に沖縄で国際博覧会(沖縄海洋博)が行われたことと沖縄の八重山出身の先生がいたのがきっかけで、30年近く、沖縄での修学旅行を実施しています。

修学旅行を振り返っていかがでしたか

 修学旅行は4泊5日で学年を2班に分け、出発日を1日ずらして行いました。

 行程は、初日は芸術鑑賞の日で、沖縄の雰囲気を感じてもらう日にしています。コザミュージックタウンで鑑賞した「綾庭の宴」は、琉球王国時代から現代までの沖縄文化の歴史的重なりを、琉球舞踊やエイサー、音楽やパフォーマンスで展開していくエンターテイメントショーで、鑑賞後、その出演の方々とエイサー体験をしました。

 2日目は南部での平和学習で主に南部戦跡を巡り、やんばる3村(東村・大宜味村・国頭村)で民泊をしました。3日目はそのまま民泊で農業体験など家業体験を行い、4日目は自然体験。午前中は慶佐次川でのカヌー、午後は名護市でハーリー体験をしました。最終日はホテルから班別行動で、首里城・国際通りの散策を行いました。

 残念ながら、1班の自然体験の日にちょうど雨が降ってしまい、午後はハーリーではなく、美ら海水族館の見学となりましたが、それ以外の日は沖縄にしては寒い日が多かったですが、天気にも恵まれました。

 以前は2日目ではなく、4日目に平和学習を持ってくることもあったのですが、どの日に行っても、沖縄で学んだ平和学習は生徒の記憶に残っていると感じます。

綾庭の宴
ガマの入郷

実際に沖縄での生徒さんを見てどう感じましたか

 この学年はコロナの影響を受け中学校で宿泊行事ができなかった学年のため、沖縄修学旅行が初めての宿泊行事となり、民泊はハードルが高かったようで、修学旅行に行く前は民泊に対して乗り気でない生徒が半分くらいいましたが、実際体験をした生徒たちには民家との交流は思い出深かったようです。

 生徒たちには、農業の体験などを通して、自然と触れ合って貰いたいと思っていました。民泊は体験しないとわからないと感じています。

 また、民泊だけでなく、沖縄は学びの深さがあるため、沖縄修学旅行から帰ってくると、生徒が大人なった、人が変わったようだと感じます。

東村でのカヌー
ひめゆり平和祈念資料館

事前学習について教えてください

 コロナの影響を受け、ぎりぎりまで修学旅行を実施するか否かも決まっていない状況でした。9月にやっと実施が決定し、10月には文化祭でその準備に追われ、大学生との交流なども考えましたが、時間が取れず、沖縄観光コンベンションビューローのアドバイザー派遣を利用して、実際に民泊を実施する大宜味村の方にお越しいただき、講話を行いました。

沖縄修学旅行の良さはどのようなところですか

 沖縄は観光として楽しい部分と、平和や自然などをしっかり学べ、勉強になる部分の二つの側面を持っており、体験できるプログラムの種類も多いところが良いと思います。

 また、沖縄はもともと日本でなかった時代を含め、数奇な運命をたどり、現代に至っても基地問題など考えるべき要素も多く、歴史的に見ても深い学びができる場所だと感じています。

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