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修学旅行参加者の声

昌平中学校

修学旅行実施時期:2023年2月
キーワード:
  • 平和学習、国際交流、八重山、黒島、牛舎体験、自然体験

昌平中学校の教頭 前田先生にお話しを伺いました。

沖縄を修学旅行の場所に選んだ理由は何ですか

当校は例年海外での修学旅行でしたが、新型コロナウイルスの状況を受けて実施が難しくなったため、2022年の夏ごろに沖縄に変更しました。沖縄にしたのは、コロナ禍で制限された生活をしていた生徒を盛り上げたい、楽しませたいという気持ちと、何らかの形で英語のプログラムを取り入れたいと考えたためです。

また、現地で濃厚接触者になった場合の緊急時支援事業があることも決め手の一つとなりました。

カヌー体験
黒島サイクリング 伊古桟橋

修学旅行を振り返っていかがでしたか

4泊5日で、沖縄本島と、いつもはできない体験をさせたいと思い、石垣島と黒島での行程を組みました。

沖縄本島では1日目に南部での平和学習(ひめゆり資料館、平和祈念公園)を行い、ひめゆり資料館では講話を聴きました。

2日目は国際交流として、首里城で英語を使ったロゲイニングを行いました。生徒5,6人に対して講師が一人付き、人数的にも丁度よく、比較的静かな性格の生徒ものびのびと会話に加わっていました。オンラインでの交流は、限られたボキャブラリーの中で行うのは難しい部分もありますが、話をしないといけない環境に置かれることは、英語への壁を取り除く意味でよかったと思います。

3日目は本島から石垣島、更に離島の黒島に移動し、牛舎体験とサファリ体験、サイクリングを行いました。牛舎体験では、ブランド牛の生産農家からブランド牛はどうやって作るか、そのブランドをどう守るかなどの説明を受けました。また、牛の妊娠のエコー写真なども見ることもでき、3時間立ったままでしたが、珍しい話に生徒たちは夢中になっていました。

4日目は石垣島に移り、午前中は選択制のマリン、カヌー体験、午後は石垣やいま村、石垣鍾乳洞などを巡り、5日目は川平湾でグラスボート、ユーグレナモールを散策し、帰途に着きました。

首里城ロゲイニング

実際に沖縄での生徒さんを見てどう感じましたか

ひめゆり資料館で講話を聴いた後、生徒同士で戦争の悲惨さなど話し合う姿もあり、生徒たちがきちんと資料館など見て、当時の状況を受け止めていたのだと感じました。

また、やはり海はみんな喜んでいたようです。ホテルから海も見ることができましたし、黒島の伊古桟橋が生徒に人気でした。

事前学習について教えてください

事前知識があった方が、現地でガイドの話がよく理解できるため、歴史・沖縄戦について学習はきちんと行いました。

生徒たちに今後、沖縄修学旅行の経験をどう生かしてもらいたいですか

沖縄は教育的観点から見て、自然・歴史など大きなテーマがあり、学校での学びと関連させて、SDGsの考え方が生きてくる場所だと思います。

例えば、沖縄の歴史・沖縄戦から発展させ、ロシア・ウクライナ問題もみることができ、それによって教育の機会が失われることにも考えが繋がっていく。自然を守ることの重要性を考えていくと、それを踏まえて経済をいかに回してくか、などの問題も出てくる。沖縄のテーマは基地問題も含め複雑さがあります。

この沖縄修学旅行で、世の中の問題の複雑さに触れ、自分たちの生活の中にも絡み合っていることを、知ってもらうきっかけになればと思っています。

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