マングローブは海水の影響を受ける潮間帯にだけ生息できるように進化した非常に珍しい植物群です。世界のほぼ北限に相当する日本のマングローブ林のうちおよそ70％のマングローブが西表島に集中しています。西表島では、沖縄本島でほとんど見ることのできないヤエヤマヒルギに代表されるヒルギ科だけでなく、ハマザクロ科のマヤプシキ、キツネノマゴ科のヒルギダマシ、シクンシ科のヒルギモドキといった、別科のマングローブ植物たちが河口環境に適応した様子を見ることができます。西表島は質量ともに日本一のマングローブの生育地です。

最初に専門講師の講義を受けて、マングローブ域が3つの理由で植物が生育できない環境であることを理解し、グループに分かれてマングローブ植物がしている工夫を話し合います。その後、徒歩(5分程度)でフィールドとなるマングローブの広がる干潟へ移動。ワークシート等資料を利用しながら、そこに自生する5種のマングローブを探し、環境への適応を体験的に明らかにできるようにします。
ご希望により、マングローブ植物に加えてカニ類の観察も可能です。専門ワークシート有り。事前事後の学習についても相談に応じます。